和紙染め

和紙染め · 05日 9月 2017
檜原村湯久保で「檜原在来ムラサキ」の紫根を湯久保楮に先染めする試みをした。急きょ帰らなければならなくなり、椿灰汁に先媒染するところで今日の作業は終了した。紫根染めは2012年に東京ひのはら地域協議会の主催で染工房シゲタさんのご指導の元染めさせていただいたのが初めで、翌年は土佐楮の紙素とこんにゃく石灰加工した強製紙に染めた。青紫色に染まった紫根染めはとても美しかった。その後、2016年に染色家の山崎和樹先生を湯久保に招いて紫根染めが行われた。山崎先生は、私が20年前に柿生の草木工房でアシスタントをしていた際にお世話になった方である。その年の夏に誠和の夏季講座で再会し、12月の紫根染めの際にもお会いすることができた。先生は紫根を酢で抽出する方法とエタノールで抽出する方法を比較し紫根の太いところとひげ根部分の色合いについても比較し4種類の試験布を染めとても参考になった。 この時、先生に激励して頂き、和紙を紫根染めする方法を確立したいと思うようになった。今回、湯久保宿の依頼を受け試行錯誤しながら椿灰汁つくりから紙すきまで取り組みたいと思う。 次回は11日の予定。またご報告します。