上段左から2枚目と4、5枚目及び2段目左から3~5枚目の写真は山下由紀子氏撮影。

東京手すき和紙工房では、とくに原料を大切にしています。

 

2016年には、あきる野市三内(さんない)、戸倉、養沢と八王子西寺方大幡で楮を刈り取りしました。東京都無形文化財に指定された軍道紙は、明治以前は大幡紙と呼ばれていました。そこで、大幡紙の復元を目指し、大幡地区へ楮を探しに行きました。大幡に隣接する紙谷地区にも楮がありました。

 

2017年はあきる野市戸倉、落合、養沢、小平市で楮を刈り取りしました。

トロロアオイは檜原村小沢、あきる野市戸倉、養沢、八王子市、小平市で栽培しました。実験的な試みでしたが小平市と八王子の一部以外では根こぶ病にかからずよく成長していました。冷凍保存していているので、和紙の自然な香りを大切にしています。

 

2018年は、皆様のご協力によりあきる野市戸倉、養沢、乙津、檜原村湯久保、八王子市元八王子(2月と12月)、青梅市成木(12月)の楮を刈り取りさせていただきました。

トロロアオイは檜原村小沢、あきる野市養沢にて栽培。檜原村では、友人が猛暑の中70本くらい手間をかけて育ててくれました。

 

2019年は、一緒に活動している仲間やお客様とともにあきる野市戸倉、落合、養沢、乙津、檜原村小沢の楮を刈り取らせて頂きました。地域は違いますが、似ている楮のように思います。今季は今までで一番収穫量が多く、地域の方々に感謝しております。ありがとうございました。