檜原村

檜原村 · 10日 1月 2023
暖炉で楮を蒸す
2021年から檜原村に工房を構え3年目。ようやく暖炉の使い方にも慣れてきました。煙突掃除はまだしていませんが、吸い込みも順調です。暖炉下部にある通気口を回して空気の入り口を確保した後、暖炉の入り口に工房周辺に落ちている枯れた杉っぱ→燃えやすい杉や檜など針葉樹の薄い板きれの順に積み上げ着火します。杉っぱは新聞紙や松ぼっくりと同じ効果があり、メラメラと燃え上がります。暖炉の上に寸胴を置く際に、暖炉上部にある蓋を外すと直火になり、熱が伝わりやすく早くお湯が沸きます。最初はよくわからなくて、なかなか沸騰せずどうしたものかと途方にくれましたが、火力や通気などを確保したり、友人のアドバイスにより3回に一度くらい灰を掃除したりしてうまく使えるようになってきました。冷え切った暖炉が温まると途端に火力も増し、部屋中が暖かくて、温泉に入っているような感覚になります。 楮を蒸すにはお湯を沸かしてから更に3時間くらいかかるので、合計4時間くらい。楮を蒸すいい匂いがしてくると幸せな気分です。
檜原村 · 16日 8月 2022
近所の滝へ!
Wさんが工房に来てくれました!彼女は、版画家であり紙漉きさんです。和紙にお人柄の出る作家さんで、ほんわかしています。今回は、Wさんが使わなくなった冷凍庫を檜原村まで軽トラで運んでくれました。今のところ檜原村の工房ではオフグリットのため、ポタ電で稼働するものの数日しか持たず、昭島の自宅にて使用する予定です。 Wさんの提案により、工房近くの夫婦(めおと)の滝に行くことになり、私もここに来て初めての滝探検に行きました!道中は、草や薮が繁り探検部時代を多少思い出しながら、30分ほど進むとなかなかの迫力ある滝と滝壺が出現し、久しぶりにはしゃいだ一日となりました。その日は、もう一つ南秋川の上川乗の滝にも行き、川で泳いで盛夏を満喫しました。 当工房へお越しの際には是非お立ち寄り頂きたいスポットです。
檜原村 · 12日 6月 2022
檜原ビーチ
チェンソー製材。この言葉を知ったのは、工房より上界に住むN氏からだった。N氏は、YouTubeなどを参考に自らチェンソーで製材していた。「北村さんもできるよ」、と言われ私もその気になっていたが、工房をリフォームしてもらった大工さんに「北村さん、筋肉ムキムキじゃないと無理だよ」と諭された。その後、縁あって人伝えにフリーランスの林業家であるO氏を紹介していただき、今年5月1日~6月12日の3日と半日、昨年伐採した樅や杉を大型のチェンソーで製材して頂いた。初日に現れたO氏は大工さんの言う通りの人物で、私も何度かチェンソー製材にトライさせてもらったが、その振動と我が身の非力さに愕然とし、全速力で1キロ走ったような衝撃だった。本当に貴重な機会だったので、興味がありそうな友人らを呼んでO氏の見事なチェンソーさばきを間近に見てもらった。製材した板は3か月くらい干して、工房のウッドデッキにしようと考えている。伐採して、製材所に運搬するには地形上無理があり、縁あって現地にて製材していただいた。夕日を浴びて製材している姿を見て友人のMさんが「檜原ビーチ」だね。と言った。木くずが砂浜のようだった。